よくあるご質問 faq
「矯正治療前」のよくあるご質問
矯正治療は痛いですか?
残念ながら痛いです。痛みの感じ方にはとても個人差があるので、全く痛みを感じない人もいますし、強く痛みを感じる人もいますが、一般的には3日前後、ご飯を食べたり、歯に硬いものがぶつかったときにだけ「ズキッ」と浮いたような痛みを感じます。1週間ぐらいでほとんど痛みは感じなくなるのですが、治療に来ていただいた翌日などは、また新たな力がかかるため、3日前後痛くなります。
矯正治療するときは歯を抜くんですか?
歯を抜くのはとてももったいないことです。一度抜いてしまった永久歯は二度と生えてきません。ですので、まず歯を抜かずに治療する方法を考えます。でも、いろいろと検討してみた結果、どうしても歯を抜かなければ治らないような場合には、永久歯を抜いて治療します。
矯正治療にはどのくらいの期間がかかりますか?
ちょっと難しい質問です。永久歯が全部生えそろっていたとして、普通は、歯を動かす治療が2~3年。歯を動かす治療によってきれいになった歯並びが、また元の悪い状態に戻ってしまわないようにする後戻り防止の治療が1年半~2年ぐらい。合計すると3年半~5年ぐらいは通院をしていただくようになります。ただ、噛み合わせの状態や使用する装置などにより、治療にかかる期間はさまざまです。ですので、実際にどのくらい治療期間がかかるのかは、お口の中を見せていただかないとわかりません。
矯正装置をすると話しにくくなるって本当ですか?
話しにくくなる装置とならない装置がありますが、話しにくくなる装置を装着しても1週間ぐらいでなれます。残念ながら装置を装着していない時と全く同じようにお話をするのは難しいです。
目立たない装置はありますか?
あります。歯と同じような白い色をした矯正装置がありますので、その装置を使えば、全く見えないというわけにはいきませんが、あまり目立たなくなります。
「矯正治療中」のよくあるご質問
治療の進行程度を聞いてもいいですか?
もちろん構いません。治療の進行程度に限らず、疑問に思ったこと、不安なこと、心配なことなどどのようなことでも遠慮なくご質問ください。
矯正治療中に虫歯になったらどうしたらいいですか?
虫歯の程度と場所によって治療の仕方が変わります。ほとんどの場合が矯正装置をつけたまま、何か特別なことをしなくても虫歯の治療をすることができますが、矯正装置が邪魔になってしまうような場合には、虫歯の治療をする部分だけ一時的に矯正装置を外します。ただ、きちんと歯が磨けていれば、そんな簡単に虫歯になったりしません。でこぼこした歯並びが矯正治療で治ってくると、歯が重なっていままで隠れて見えなかった虫歯が見つかることはよくあります。
矯正治療中に引越しが決まったときはどうしたらいいですか?
お引越しをされたことによって多少遠くなったとしても、できれば同じ矯正歯科医院に通い続けていただきたいと思います。治療を担当する矯正医が途中で変わると治療期間が延びてしまったり、余計な費用がかかってしまうことが多いと思います。どうしても無理な場合には、お引越しをされた先にできるだけ近い転医先をご紹介するようにしています。
歯磨きで気をつけることは何ですか?
装置が邪魔で少し磨きにくくなるため、丁寧に磨く必要があります。形の違う歯ブラシを何本か使って磨くのがいいでしょう。歯磨きに時間がかかってしまいますが、どのような磨き方でも、きちんと汚れを落とすことがとても大切です。
矯正装置をつけた後、食べてはいけないものはありますか?
基本的には何を食べても大丈夫なのですが、硬いものや粘着性があって歯につきやすいものは、装置が外れたり壊れたりする原因になるので、できれば避けたほうがいいでしょう。
矯正装置が取れた後も通院しないといけませんか?
矯正装置が取れた後も、後戻り防止の治療を続けなければいけませんので、骨がしっかり定着し、歯が新しい歯並びになじむまでは通院していただいています。そのほか、治療が終わった年齢によっては、体の成長が落ち着くまで、あるいは親知らずの処置が終わるまでは通院していただいています。
矯正装置が取れたりすることはありますか?
矯正の装置は一生つけたままにしておくものではなく、歯並びが治ったらお口の中から外さなければいけません。ですので、歯並びが治ったときに外すことができるように、わざと取れやすくつけてあります。硬い食べ物が強く装置にあたったり、指で触ったりしていると取れてしまうことがたまにあります。装置をつけたばかりで、まだお口の中の装置になれていないときなどは、とくに取れやすいようです。
保定装置を壊してしまいました。すぐに受診したほうがいいですか?
できるだけ早くご連絡ください。保定装置は良くなった歯並びがまた悪くならないようにするためにとても大切です。どのように壊れてしまったのかにもよりますが、早めに一度見せていただきたいです。
「矯正治療後」のよくあるご質問
矯正治療後に親知らずが生えてきたらどうしたらいいですか?
親知らずがきちんと生えて歯並びに影響しないようであれば問題ありません。ただ、残念なことに親知らずが生えてくると、よかった歯並びが悪くなってしまうことが多いようです。もし、親知らずが原因で歯並びが悪くなったら、親知らずをがんばって抜いてしまうしかありません。また、親知らずが原因で歯並びが悪くなりそうなときには、あらかじめ親知らずを抜いたほうがいいこともありますので、そのときにご説明します。
矯正治療後に歯並びが悪くなってしまうことはありますか?
矯正治療で動かした歯は、放っておくとまた元の場所に戻ってしまいます。つまり、また悪い歯並びになってしまうのです。これを「後戻り」というのですが、矯正治療で治療した歯並びは、大なり小なり必ず「後戻り」をします。そこで、歯が新しい場所を覚えて、また悪い歯並びに戻ってしまわないように「保定治療」というものを行ないます。保定治療をしっかりと行ない、保定装置をきちんと使用すれば、大部分の後戻りを防ぎ、きれいな歯並びを長期間維持できるようになります。
「子供の矯正治療(乳歯が残っている場合)」のよくあるご質問
叢生のある乳歯列は矯正治療したほうがいいですか?
乳歯の歯並びをきれいに整えても、永久歯の歯並びは良くなりません。つまり、まだ永久歯が1本も出ていないような乳歯列の歯並びを整えるような治療はあまりおすすめしません。
乳歯列の矯正について教えてください
先ほどの質問と重複しますが、永久歯がまだ1本も生えていないような状態では、歯並びを整える矯正治療よりも、顎の骨を少し大きくするような矯正治療をおすすめします。ただ、顎の骨を大きくしたからといって、将来必ず歯並びが良くなるとは言えません。
子供が矯正治療を始めるタイミングはいつですか?
治療を始めるタイミングは、お子さんの噛み合わせの状態やさまざまな条件で異なります。お子さんにとって治療を開始するのに適切な時期を見つけるためにも、歯並びが気になったらできるだけ早く一度お口の中を見せていただきたいと思います。
受験の予定がありますが、矯正治療はできますか?
矯正治療が始まると、少し食事がしにくくなったり、歯が磨きにくくなったり、痛みがあったり、矯正治療と矯正装置になれるまで3~6ヵ月ぐらいかかります。その矯正治療になれるまでの期間と受験勉強が本当に忙しくなる時期が重ならないようにしたほうがいいような気がします。
硬いものを食べると歯並びが良くなるって本当ですか?
大きな歯が小さな顎におさまりきらず、歯の大きさと顎の骨の大きさのバランスが崩れてしまうと歯並びが悪くなってしまいます。硬いものをたくさん食べると、顎がよく運動をするので、骨がしっかりと大きく成長してくれて、その結果大きな歯がおさまりやすくなることもありますが、必ず良い歯並びになるというわけではありません。歯がすごく大きい場合などは、どうしても歯が顎におさまりきらずに、歯並びは悪くなってしまいます。そして、最近のお子さんのなかには歯の大きい子が多いような気がします。
矯正装置をした後仕上げ磨きはしたほうがいいですか?
大人にとっても、歯磨きをきちんとすることはとても難しいことです。ましてや矯正装置がつくと歯磨きはますます難しくなってしまいます。そのため、もしお子さんが嫌がらないようでしたら、ぜひ仕上げ磨きをしてあげていただきたいと思います。
「大人の矯正治療(永久歯が揃っている場合)」のよくあるご質問
出産の予定がありますが、矯正治療はできますか?
現在妊娠しておられる場合は、必要な準備(たとえばレントゲン写真を撮ったり)ができませんので、矯正治療を新たにスタートすることはできません。矯正治療を始めた後に妊娠・出産されることは問題ありません。
矯正治療中に披露宴の予定が入った場合は装置は外せますか?
治療期間が延びてしまうため、いったん矯正治療を開始したら途中で装置を外すことはしないほうがいいのですが、披露宴などの特殊な事情の場合はご希望により矯正装置を一時的に外すこともできます。ただしその間に治療の進捗が後退してしまうのを極力防ぐために保定装置を使用していただきます。
歯槽膿漏の治療中ですが矯正治療はできますか?
難しいです。治療ができる場合とできない場合があります。大抵の場合は充分に治療することが可能ですが、実際にはお口の中を拝見させていただき、歯槽膿漏の程度を見てみないと何ともお答えできません。
「その他」のよくあるご質問
学校で吹奏楽部に所属しています。クラリネットは吹けますか?
矯正装置をつけたまま楽器を上手に吹けるようになるには多少の慣れが必要ですが、クラリネットに限らずどんな楽器でもあきらめる必要はありません。また、楽器を吹いていることによって治療期間が延びてしまうことも普通はありません。
矯正装置装着後に向いていないスポーツはありますか?
ボクシングのように、顔を直接殴りあうようなスポーツはできませんが、それ以外であればとくに問題ありません。ただし、サッカーやラグビー、バスケットなど、相手選手とコンタクトのあるスポーツなどは、ぶつかったときなどに多少お口の中が切れやすくなります。ただ、頻繁に切ってしまうようであればお口の中を切らないように保護する装置もありますので、ご相談ください。
矯正治療中、旅行はできますか?
もちろん、全く問題ありません。もし留学などで長期間にわたり治療に通えなくなるようであれば、前もってご相談ください。1ヵ月ぐらいの旅行であれば何の支障もありません。
・機能性や審美性を重視するため自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
・最初は矯正装置による不快感、痛みなどがあります。数日から1~2週間で慣れることが多いです。
・治療期間は症例により異なりますが、成人矯正や永久歯がすべて生え揃っている場合は、一般的に3年半~5年を要します。小児矯正においては、混合歯列期(乳歯と永久歯が混在する時期)に行なう第1期治療で1~2年、永久歯がすべて生え揃った後に行なう第2期治療で1年半~3年を要することがあります。
・歯の動き方には個人差があるため、治療期間が予想より長期化することがあります。
・装置や顎間ゴムの扱い方、定期的な通院など、矯正治療では患者さんのご協力がたいへん重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
・治療中は、装置がついているため歯が磨きにくくなります。虫歯や歯周病のリスクが高まるので、丁寧な歯磨きや定期メンテナンスの受診が大切です。また、歯が動くことで見えなかった虫歯が見えるようになることもあります。
・歯を動かすことにより歯根が吸収され、短くなることがあります。また、歯肉が痩せて下がることがあります。
・ごくまれに、歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
・ごくまれに、歯を動かすことで神経に障害を与え、神経が壊死することがあります。
・治療中に金属などのアレルギー症状が出ることがあります。
・治療中に、「顎関節で音が鳴る、顎が痛い、口をあけにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
・問題が生じた場合、当初の治療計画を変更することがあります。
・歯の形状の修正や、噛み合わせの微調整を行なうことがあります。
・矯正装置を誤飲する可能性があります。
・装置を外すときに、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、補綴物(被せ物など)の一部が破損することがあります。
・装置を外した後、保定装置を指示どおりに使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
・装置を外した後、現在の噛み合わせに合わせて補綴物(被せ物など)の作製や虫歯治療などをやり直す可能性があります。
・顎の成長発育により、噛み合わせや歯並びが変化する可能性があります。
・治療後に親知らずが生えて、歯列に凹凸が生じる可能性があります。
・加齢や歯周病などにより歯を支える骨が痩せると、歯並びや噛み合わせが変化することがあります。その場合、再治療が必要になることがあります。
・矯正治療は、一度始めると元の状態に戻すことが難しくなります。